Yao Tree
テナントビル
大阪府八尾市
2022.3
1 / 10
Yao Tree
大阪府八尾市
- 用途
- テナントビル
- 構造規模
- 重量鉄骨造 6階建
- 敷地面積
- 188.70㎡
- 延床面積
- 796.59㎡
- 設計期間
- 2020.4~2021.2
- 設計監理
- 八木 俊典
- 施工管理
- (株)アーキッシュギャラリー
- 構造設計
- (株)あい設計
- 撮影
- 杉野 圭
大阪府八尾市に建つ鉄骨造・地上6階のテナントビルです。コロナ禍より、今後の商業ビルにおいても自然換気の可否がテナントの入居率にも大きく影響を与える重要なファクターと捉え「風の抜けるビル」を主題とし、多様性の高いテナントビルとして求められる事業性や合理的なプランニング&コストバランスの実現は基より、往来の多い駅前の豊かな商業地に相応しい計画を目指しました。
ゾーニングは二面接道の角地という敷地条件を活かし、各階テナントが環境条件の良い道路面に接するように配置。建物の必要機能であるEV・避難階段・PS等はバックサイドへ集約、フロアの利用面積を最大化しながら設備配管経路を集約した合理的な計画としています。各テナントにはバルコニーを設け、室内から自然を感じられる憩いのスペースとすると共に、カーテンウォールでは不可能な大開口が効率的な自然換気を可能とし、火災時の一時避難や二方向避難の確保等、安全性の高さも兼ね備えた商業ビルとしました。
各階ランダムに配置されたバルコニーからは、四季折々の植物が街に彩を与えると共に、基調とした木格子で包まれた外皮はカーテンウォール特有の無機質な印象を消し、「大きな木」のように有機的で柔和な印象を街並みに与えます。建物自体がサインビルとしての集客力を保持し、近鉄八尾駅前のランドマークとなることを目指しました。