A*G SAKAE

テナントビル

名古屋市中区

2023.1

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A*G SAKAE

名古屋市中区

用途
テナントビル
構造規模
重量鉄骨造 10階建
敷地面積
250.89㎡
延床面積
1576.59㎡
設計期間
2021.4~2022.1
設計監理
楮谷 慎吾
施工管理
(株)アーキッシュギャラリー
構造設計
(株)あい設計
照明計画
大光電機(株)
撮影
杉野 圭

名古屋市内最大の繁華街である「栄」に建つ、鉄骨造10階建ての商業店舗用テナントビルです。
敷地はメイン大通りの広小路通から一つ裏の入江町通に面しており、大通りの端正な顔立ちとは打って変わった雑然とした雰囲気を醸しています。その地に商業ビルを計画するにあたり、事業的側面から特に求められたのは、裏通りに高感度のテナントを誘致するためのファサードデザインであると同時に、通りからテナント屋内が見渡せることでした。

それらの要件に対し、まずファサード全面をガラス窓で構成して物理的な透明性を確保することを前提としました。その上で、その一つ一つを屏風の様に折り曲げることでアイストップとしての造形を際立たせ、それぞれに振り分けられたガラスが雑多な通りの風景を乱反射させて立体的に煌めく、万華鏡の様なファサードを考案しました。

ガラスというありふれたエレメントのふるまいに着目し、足し算でも引き算でもないシンプルな操作によって構成されたこのファサードが、日々取り留めなく更新される通りの風景の中で、凛とした強さを持って在り続けることを期待しています。